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【NIPT】辛い結果に寄り添う①

style=”margin-top:2rem; border-bottom:1px dotted;”みなさま、こんにちわ。

最近、ブログを書いていなかったので

ご心配をおかけしてしまったようです。すみません。

最近、クリニックの移転に関する作業がいろいろあってタイトなのと

診療も忙しいのとで

なかなかブログを書く気にならなかったんです。

クリニックの移転は、わたしが突然、入りたい部屋を変更したので

ビルは同じなのですが、棟が隣、というところになり。

図面を引き直して、やっとそろそろ出来上がります。

移転は3月30日。

31日より移転先で診療を開始いたします。

住所、電話番号等はクリニックのHPに記載いたしますので、ご覧ください。

 

実は。。。。。。

T21で羊水検査確定し、中絶を選んだ方から、泣いて電話を頂いたんですよね。。。。
次はもうNIPTなんて受けない、どんな子でも産むから、もう受けない。。。。
赤ちゃんに申し訳ない。。。。
陰性だと確認したかっただけなのにこんなことになって。。。。
そう泣きじゃくる彼女。

わたしは、36週6日で一卵性双生児の片方を突然子宮内で失いました。

生きて動いている赤ちゃんをterminationすると決めて命を奪った、と泣いている彼女と
わたしが何かいけないことをしたから息子を失ったんじゃないか、わたしのことが嫌いだから
うまれて来たくなかったんじゃないか、と泣いていたわたし。

そんなに大きな違いはないように思います。

わたし、思うんです。
子供ってお母さんは無条件に大好きですよね。
だから、自分が生まれてくることで、お母さんが自分のライフスタイルを変えないといけなくなって
そのことでキャリア形成に影響が出る、ということは
望んでいないのではないでしょうか?

わたし自身も父親の配偶子(生殖細胞)形成途上の事故(新生突然変異)で、
希少常染色体優性遺伝性疾患患者として生まれました。
だから。
そのうち時代がすすんだら、出生前診断ではじきだされて、産んでもらえないかもしれないですよね。

でも。
お母さんがそれでいいならそれでいいんじゃないかと、私は思います。
たまたま病気だっただけで、誰が悪いわけでもないですから。

あなたが久しぶりに赤ちゃんができて本当に喜んで
嬉しそうにうちに来たことを私は覚えています。

そんなあなたにむかって、わたしは、皆さん陰性を確認して安心を得ようとここに来ますが
50人に一人は引っかかりますからね、と伝えましたが、あまりピンとこなかったみたいでしたね。
でも。
本当にあなたが陽性に出てしまい。
まだ確定じゃないから羊水検査を、とお伝えし。

でも。
あなたがトリソミーでも産みたい、とずっと思っていたこと、わたしは知っています。
どんな答えを選んでも、正解。
あなたの人生はあなたにしか選択できません。

神様は、その人に乗り越えられない試練は与えないといいます。

なので、わたしは辛いことを一つ一つ、また試されているのだ、と思って乗り越えてきました。

今は辛いかもしれないけど、一歩一歩歩んでください。
立場の数だけ正義はある。

この決断に対する価値判断をするのは、将来のあなた自身です。

わたしは最近、やっぱ亡くなった息子は、いつもわたしを見守ってくれていると感じます。

奇蹟的なことがたくさん起こるので。

昨日も、朝、居眠り運転の大きなワゴン車に突っ込まれて、車は大破しましたが
本人はケガもなく、周囲からびっくりされています。

きっと息子が守ってくれたんだと思います。

いまでも双子用のベビーカーは直視できない泣き虫の私ですが。

死ぬまでにわたしが歩んだ道のりが
妊娠出産で子供を失ったという事実の価値を
決めてくれると思います。

あなたはあなたの道を
どうか顔をあげて生きてください。

わたしもそう言えるようになるまでに時間はかかりましたが
いまはそう言えます。

それは、医師としてどんなことがあっても自分を曲げずに頑張ってきて
今、自分が好きだと思えるから。

だからあなたはあなたの素晴らしいキャリアをこれからも大事に積み重ねていってください。

わたしには二度と会いたくないかもしれないけど

わたしはあなたの味方です。いつも。