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英国健康安全保障局|5年間の病原体ゲノム計画をリリース

遺伝子検査

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皆様に、世界の遺伝診療の流れをお知らせするブログも書いていこうと思います。
ソース元リンクサイトは以下になります。

assets.publishing.service.gov.uk/media/65aff68ef2718c000dfb1bd8/Pathogen_Genomics_Strategy_2024.pdf

英国の公衆衛生と医療の将来を形作る重要な新しい取り組みが発表されました。英国健康安全保障局(UKHSA)は、病原体ゲノミクスに基づいた画期的な5年間のプログラムを発表し、これは英国の公衆衛生戦略において重要なマイルストーンとなります。

この新戦略の目的は、ワクチンで予防可能な疾患、新興感染症、抗菌薬耐性(AMR)という3つの主要領域にゲノミクスの力を統合し、感染症対策を強化することにあります。UKHSAは、この戦略を通じて、臨床ケアの質を向上させ、費用対効果の高い公衆衛生上の利益を実現することを目指しています。

この取り組みの鍵となるのは、病原体ゲノム科学の活用です。これにより、新たな病原体の早期識別や、既存病原体の変異追跡が可能になり、迅速かつ効果的な公衆衛生対応が実現されることが期待されます。また、ゲノムデータの共有とグローバルな協力により、世界的な病原体の監視と管理が強化されます。

UKHSAのチーフ・メディカル・アドバイザーであるスーザン・ホプキンス氏は、この戦略の成功には、労働力、研究所、データと分析能力への投資、そして国民保健サービス(NHS)、学界、産業界との幅広い協力が必要であると強調しています。

このプログラムは、臨床および公衆衛生意思決定の最適化、診断や治療法の改善、病原体ゲノム配列決定および解析サービスの提供など、多岐にわたる目標を掲げています。また、UKHSA内外でのゲノミクス人材の育成、イノベーションの推進、費用対効果の高いサービスの構築なども含まれています。

この計画には、効果的なガバナンスと監視の仕組み、スタッフの訓練と維持のための計画、説明責任のための戦略も盛り込まれています。これにより、AMRに応用される病原体ゲノミクスは、耐性メカニズムや伝播パターンの解明、感染制御、抗生物質の有効性維持を目指します。新興感染症やバイオセキュリティの分野では、早期警戒システムとしての役割を果たし、ワクチンで予防可能な疾患ではワクチンの有効性向上や集団免疫の強化に貢献することが期待されます。

英国健康安全保障局のこの先見的な取り組みは、未来の公衆衛生と医療の道筋を示し、国際的な医療協力のモデルを提供する可能性を秘めています。

日本はこの分野では遅れていますが、当サイトではしっかりと世界の流れをキャッチアップしていきたいと思います!

この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号