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NIPTで全部陰性|中期で流産、2回目のNIPTで陽性

Aさん、40代前半。

体外受精で初めてのお子さんを妊娠しました。
ミネルバクリニックでコンプリートデノボプラスという一番多い疾患を対象とするNIPTを受けました。
結果はすべて陰性で、Aさんは、大きな安心を手に入れました。

しかし、数週間後、Aさんの赤ちゃんの心拍が突然止まってしまいました。
出産したお子さんは、どこにも形態異常がない男の子だったそうです。

Aさんは不育症の検査を受けました。
すると、一つだけ、そう大したことがない値だけど引っかかった項目がありました。
そうしてAさんは、バイアスピリンとヘパリンを併用して、体外受精に再度挑戦することになりました。

何度目かのトライで、見事着床し、Aさんは再びNIPTのためにミネルバクリニックに来院しました。

Aさんが受けたのは妊娠8週。妊娠8週は、妊娠9週以降と変わらず検査結果が出ています。
赤ちゃんのエコー検査もして、問題ありませんでした。

NIPTの結果が出るまでの間に、一度、産婦人科受診がありました。不育症のクリニックと、不妊治療のクリニックの2か所で超音波検査がありましたが、赤ちゃんは元気で何の問題もないといわれたそうです。

その5日後、NIPTの結果が、とあるトリソミーでしたので、Aさんは陽性になった時の遺伝カウンセリングにご夫妻でお越しになりました。
何はともあれ、赤ちゃんを確認しましょう、と超音波検査をしたのですが。
赤ちゃんの心拍は確認できませんでした。

まだ10週なので、Aさんは初期の流産手術をすることになりました。

前に稽留流産したときに、不妊治療のクリニックで手術したそうですが、掻爬法で痛かったので、今回は超音波法を希望されました。
なので、超音波法で手術してくれるところをご案内しました。

今回も、残念な結果になってしまいましたが。Aさんは気を取り直して、早く体外受精を再開して、必ずまた来ます、と帰っていきました。

わたしも、あなたに赤ちゃんを抱いてもらいたいです。
健常な赤ちゃんを抱かせてあげたい。
それがわたしの使命だと最近の私は心から思うようになってきました。

また会いましょう。必ず、また会いましょう。
神様、どうか、Aさんに、健常な赤ちゃんをお贈りください。

院長アイコン

ミネルバクリニックでは、以下のNIPT検査(新型出生前診断)を提供しています。少子化の時代、より健康なお子さんを持ちたいという思いが高まるのは当然のことと考えています。そのため、当院では世界の先進的特許技術に支えられた高精度な検査を提供してくれる検査会社を遺伝専門医の目で選りすぐりご提供しています。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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