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クワトロテスト(母体血清マーカーテスト)

更新日06/17/2019

クワトロテスト(母体血清マーカーテスト)とは

文責:仲田洋美
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号

母体血清マーカーテストには、妊婦さんの血液中の

①3種類の成分(AFP・非抱合型E3・hCG)を測定するトリプルマーカーテスト

②4種類の成分(AFP・非抱合型E3・hCG・インヒビンA)を測定するクアトロテスト

があります。

ここではクアトロテストについて説明します

何を検査するのか?

胎児のダウン症,18トリソミー、開放性神経管欠損症の確率を予測して、基準となる値(カットオフ値)をもとに羊水検査などの確定診断検査が必要かどうか考慮するためのスクリーニング検査です。

何をどうはかっているのか?

AFP,非抱合型,E3,hCG,インヒビンAを妊婦さんの血液で測定します。

これらは胎児または胎盤から作られるものです。

クアトロテストは妊婦の年齢と4種の成分の測定値、そして様々な因子を用いて胎児が対象疾患であるかどうかを確率で算出します。

母体年齢をもとに確率を計算するため、年齢が高いと確率が高く算出される傾向となります。

35歳前後までの方であればクアトロテストで陰性となることが十分期待できますが、40歳を超えるような年齢では検査を受けても陽性になりやすくなります。

検査の時期

推奨されるのは、妊娠15週0日から16週頃までと短くなっています。

妊娠15週0日以降は検査自体は可能ですが、結果が出るのに2-3週間かかるため、その結果を考慮して羊水検査を実施するため、妊娠16週頃までに検査を受けることが望ましい,ということになります。

17週以降でクアトロテストを実施した場合には、クアトロテストの結果自体は得られても,陽性の場合、羊水検査を受けて羊水検査で診断が確定してから妊娠中絶をする,ということができない場面が出てくるためです。

結果の形式

胎児が対象疾患である確率で報告されます。

カットオフ値よりも確率が高い場合は、陽性,つまり「赤ちゃんが対象疾患である確率はカットオフ値よりも高いが、生まれる赤ちゃんが必ず対象疾患であるということではない」ということになります。

逆に、カットオフ値よりも確率が低い場合は、陰性、つまり「赤ちゃんが対象疾患である確率はカットオフ値よりも低いが、対象疾患の赤ちゃんではないということを意味しない」ということになります。